こうして出逢ったのも、何かのご縁!
※2017.04.11鑑賞
『夜は短し歩けよ乙女』を見ました。
原作を読んだのはだいぶ前だけど、いろいろと強烈な作品でした。
いわゆる京都系の人たちの本を読んだのはそれが初めてだったので、びっくらこいた。
偽電気ブランと天狗とおともだちパンチと。
だからアニメ映画化されるって聞いて、いやいやあんなん映画化とか無理やろ~って思ったんですけど。
え、映画になってる~~~~!!!
湯浅監督の作品は『ピンポン』が大好きで、そりゃあもう毎週楽しみにしてたんですけど、
強烈な世界観を作らせたら右に出る人いないんですね多分。
キャラデザがめちゃくちゃかわいい。
中村佑介さんの絵がぐりぐり動く。
色使いもビビットな京都。
森見作品を読んで夢見る京都そのまんまです。
一晩で一年を表現してるのも、トンデモ設定だけどこの京都の町なら有り得る気がしてくる。
夢と現実の狭間みたい。
星野源の先輩もピッタリハマってて、星野源は本当になんでもできるなあ。
私は下戸なのでお酒が一滴くらいしか飲めないんですけど、
お酒飲み倒してる人たちが本当に楽しそうで、
いいなあお酒飲みたいな~~~ってなる。飲めないけど。
タダ酒飲み歩く羽貫さんかわいい。
古本市のシーン、小ネタ挟み過ぎて全然目で追えなかったんですけど、
トーマの心臓があった?よね?
学園祭は、正直原作より遥かにぶっ飛んでた。
う、歌ったーーーーーしかも神谷が歌ったーーーーーーwwwwwって草生えました。
偏屈王最終幕で観客の学生たちがワーキャー騒いでるのめっちゃ大学生ノリで懐かしかった。
ロバート秋山声優でもミュージカルでも食っていけるのでは…?上手過ぎかよ。
先輩の脳内会議で死ぬほど荒れ狂う気持ちわかりすぎてつらい。
そして凄い。圧倒され過ぎる。
何もかもが吹き飛んで、先輩と乙女が手を握り合いながら空を飛ぶシーン、
千と千尋過ぎてちょっと笑った。
一人で死にそうな先輩のところに乙女お見舞いに来て。
ラタタタムがついに乙女の手許に渡って。
ぎゅうっと本を抱き締める乙女の表情がとてもとてもかわいい。
お互いがお互いの特別になる瞬間、しみるねえ。
恋の決定打だねえ。
そこからのラストもいい。
静かなカフェで向き合う先輩と乙女。
何遍も繰り返されてきたのに、少しだけ色の違うセリフのやりとり。
「奇遇ですね」
「たまたま通りかかったものだから」
四畳半神話大系を見てないにわかなので、今度見てみます。